研究室訪問が重要かは状況によるよ、という話
こんにちは、くるまっさです。
そろそろ院試シーズンですね。私は必死に就活と研究をやっています(ちょっと忙しくなってあまりバイトをやる暇がない)。
今回は、院試に関連して、研究室訪問について考えてみたいと思います。
研究室訪問とは何か
まず、「研究室訪問」というものを知らない方がいらっしゃるかもしれませんので、簡単にご説明します。
研究室訪問とは、院試の前に、志望する研究室を訪問するイベント(?)のことを言います。基本的には、教授などに直接メールで連絡を入れ、一人で訪問することになります。
院試は大学受験とは異なり、単純に試験の点数が高いだけでは受かりません。受け入れ先の教授が、「採用」と判断しない限りは、所属できないのです。ですから、研究室訪問で自分をアピールしておくことが、大きな意味を持つ場合もあります。
当然、教授は一度対面している人の方が採用しやすいですからね。
また当然の話ですが、志望先の研究室が自分の想定とマッチしているか確認するという点でも、研究室訪問には意味があります。
研究室訪問は必須なのか?
で、研究室訪問は必須なのか?という話ですが…
研究室による。ほとんどの場合は必須では無いが、たまに必須の研究室もある、らしい。
というのが私の見解です(わかりづらくて申し訳ない)。
私の東工大の友人で、東大を受験した友人らで研究室訪問をしていた人はいなかったように思います。(しかし、全員東大院に進学しています)
学部の時の研究室で、他の国立大から東工大に来た先輩も、(結局所属することになった研究室は)訪問していなかったそうです。
現在の私の研究室同期も、研究室訪問をしていない人が2人もいます。
というわけで、「基本的に、必須ではない」と思います。
しかしながら、研究室によっては必須のところもあるようです。4月くらいから志望者がひっきりなしに訪れ、教授は訪問してきた志望者の状況から、院試前からすでに研究テーマの割り当てを考えている…なんて話も聞いたことがあります。(東工大の化学系の研究室です)
また、「所属を希望する学生は、研究室訪問をしてください」と部屋の前に書いてある研究室もあります。
ま、よほど面倒でなければ、第一志望のところくらいは訪問するのが良いかなと思います。もし、第一志望の研究室が訪問必須だった場合、訪問しなかった際のデメリットがあまりに大きいので。
研究室訪問は院試で有利になるのか?
これは、訪問必須の研究室であれば、有利不利以前の問題ですので、「訪問が必須ではない研究室」についてご説明します。この場合、
研究室によるが、有利になる場合も少なくないはず。
ということになると思っています。正確なところは、その研究室の教授に直接伺わなければなんとも言えません。
ただ、私自身の経験に限れば、かなり有利になった、と思っています。
その理由をご説明するために、少し私の話をしたいと思います。
実は、私が現在いる研究室は、当初は第二志望でした。
最初、当時第一志望であった研究室に訪問を申し入れたところ、「構いませんが、オープンキャンパスやバイオエンジニアリング専攻のラボツアーもあるので、そちらでいいのではないでしょうか。」とのお返事でしたので、訪問をやめました。(文面から、研究室訪問が合否にほとんど影響しないと判断したためです)
で、「さすがに1箇所くらいは訪問してみるか」と思いましたので、今度は第二志望であった研究室に訪問を申し入れました。そこの教授は心よく受け入れてくれ、なんと私1人のために2時間以上かけて、丁寧に研究の説明や施設の紹介をしてくださいました。
このとき、「自分のためにこんなに時間をかけて対応してくれるこの先生の元なら、きっといい大学院生活を送れるだろう」と考えて、この研究室を第一志望に切り替えました。
訪問後にお礼のメールを送信したところ、「〇〇くん(私の名前)は、とても研究に向いていると思いました。是非来ていただいて、一緒に研究できればと思います。」とのお返事をいただき、「これはもう受かったも同然じゃねw」と浮かれたのを覚えています。
このメールの真意は謎ですが、少なくとも教授の印象には残ったと思いますし、恐らくある程度の優遇はあったのではないかな、と想像します。
たまに、面白いことが起こる
すみません、これは完全に私に限った話なのですが、少し聞いてください。
私の研究室は、バイオエンジニアリング専攻以外に、別のとある専攻(X専攻とでもしましょう)の院試を利用しても所属することができます。
すなわち、私の研究室には、バイオエンジニアリング専攻に所属する学生と、X専攻に所属する学生がいるわけです。
※研究室は同じですが、専攻が違うと受ける授業の内容や修了要件が若干変わってきます
で、私の研究室の同期に、1人の女の子(Aさんとでもしましょう)がいるのですが、Aさんもこの研究室を事前に訪問をしました。
Aさんは生物系の研究をしており、バイオエンジニアリング専攻を受験するつもりだったそうです。
ところが、研究室訪問の際に、「受け入れる学生の人数は何人くらいですか?」と教授に聞いたところ、
「バイオエンジニアリング専攻からは、基本的に1人しかとらない予定。今のところ、東工大の男の子が1人、バイオエンジニアリング専攻でこの研究室を受験することになっている。」という返事があったそうです。
この「東工大の男の子」はまさしく私です。そして、この言葉を聞いたAさんは、「東工大生なんかには絶対勝てない!!しかたないからX専攻で受験しよう…」と、バイオエンジニアリング専攻への所属をあきらめてしまいました。
結果、AさんはX専攻として私と同じ研究室にいます。
もし、Aさんが私よりも早く研究室訪問をしていれば、Aさんは間違いなくバイオエンジニアリング専攻を受験していたでしょう!!
こういうことも、あるんですねえ…(しみじみ)
私の研究室訪問は、意外なところで影響を生んでいました。
ちなみに、蓋をあけてみたら私の同期は私を含めて4人。バイオエンジニアリングから2人、X専攻から2人でした。1人という話はなんだったんだ…