大学院は結構つらいよ、という話
こんにちは、くるまっさです。
ここ数日は、修士論文の中間発表に向けて、ヒーヒー言いながらスライドを作っていました。
今日、研究室の教授にチェックしてもらうのですが、確実に修正点がぽろぽろ出るはずで、今から憂鬱です(笑)
まあでも、こうして成長できる環境があるのは非常にありがたいことです。
さて、今日は「大学院(修士課程)をあまり軽く考えない方が良いよ。つらいよ。」という話をします。
なぜ大学院(修士課程)に進学したか
そもそも私が修士課程に入った理由ですが、実はあまり深い理由がありません。
父が理系の技術者(&研究者)で博士号を持っているような人間なので、私は生まれた時から、「お前は大学院まで行くんだぞ」と言われて育ちました。
なので、自分としては「大学院卒業までが通常のルート」でした。
そして、自分が理系の人間なのは物心がついた時から自覚していたので、いわゆる「理系に行くか、文系に行くか」で悩んだこともありません。
恐らく、小学校に入る前から、「自分は将来、理系の大学院に行くんだなぁ」と思っていたはずで、その通りに歩んできたに過ぎないのです。
大学院は大変です!
修士課程がこんなにきついとは思わなかった。
学部4年の時に修士課程の先輩方をたくさん見てきましたので、修士課程がどんな感じなのかはわかっているつもりでした。
そして、こう言っては少々失礼ですが、私が学部4年の時に所属していた研究室は、そこまで結果を求められない文化でした。
中には、「え、なんか考察が浅くないか、、、?」というような先輩の研究もありました。
ですから、私はすっかり「なーんだ。修士研究も、卒業研究に毛が生えた程度のもんなんだなあ」と思っていました。
ところが、今の研究室ではかなり厳密な議論が要求されます。
「理系の人間なら、もっと定量的に議論しろ」
と、何度も注意される日々。
もちろん、定量的な議論をしなければいけないのは当然で、注意されるのは100 %自分の責任です。
ただ、学部のころにこのような指導をされてこなかったので、「自信をもって報告した内容を秒で論破される」というこの状況が結構つらいです。
いや、このような指導をしていただけるのは、本当にありがたいことなんです。
でも、やっぱりちょっとヘコむ。
学部のころに思っていた修士研究とは、まるで違います。
本当にのめりこめることじゃないと、研究を続けるのは難しいな、と強く感じます。
もちろん、このあたりの厳しさは研究室ごとに異なりますが、一般に修士課程は学部とはまるで違う世界だと思っておいた方が良いでしょう。
大学院に来る意味について
正直、この状況になる未来がわかっていたら、大学院に進学していなかったかもしれません。
これから私が進む予定のキャリアにおいて、修士号を持っていることはほとんど意味をなさないでしょう(まだわかりませんが)。
この春にはメンタルを壊していますし、(下の記事参照)
今も、中退したいと思うことは何度もあります。
ただ、正直こればっかりは、実際に大学院にこないとわからないことでもあったな、と思います。
学部4年の時点で、研究がどういうものかなんて実感できませんでした。
やってみないと、わからなかったと思います。
そして今、研究とは何であるかを肌で感じています。
そういう意味で、私は大学院に来たことを一切後悔していません。
中退という選択肢はありますが、それは本当に最終手段だと思っているので、とにかく今はこの環境を最大限に活かして、存分に「研究とは何か」を吸収したいと考えています。
これから大学院に進学するひとに伝えたいこと
修士の生活がどうなるかは、正直なところ研究室に大きく依存します。
ただ、基本的には「簡単なものではない」です。
ある程度、覚悟を持って進学してもらいたい、と思います。
私の場合、あまりにも修士課程を舐めていましたので、想像とのギャップに苦しんでいますが、覚悟をもって進学すれば大丈夫なはずです。
院試が近い人は、悔いのないようにがんばってください!